40代 フリーター

私はいわゆる新卒カードを使わず、二十代をダラダラと過ごしてしまって、三十過ぎになって漸く焦りだした人間です。
子供の頃から、集団生活や大人というものに馴染めず、学生時代、周りが就職活動に勤しんでいるときも、彼らを横目で見ながら、適当に遊んで過ごしていました。
卒業後は、介護や製造工場、物流倉庫などのアルバイトを転々としていました。
趣味も特になく、家に帰ってネットができていれば良かったし、焦りが希薄だったのは、実家住まいでそこまでお金がかからないというところも大きかったのかもしれません。
就職に関して、気にならなかったというわけでもありませんが、日々を只、漫然と過ごしていました。
両親もそろそろ年金を貰い出すような齢になっていて、昔に比べると体力が低下しているのが傍目にもわかりますし、少し耳も遠くなりつつあるようです。
老眼鏡の度数は年々強くなっていますし、このまま実家の厄介になり続けるのはいけないなと思うようになってきました。
ここに来てやっと、まともに就職をしなければまずいなと思うようになりました。
しかし、就職活動などしたことはなく、いい年してまともな言葉の使い方も知りません。
何かスキルや資格などの強みがあるわけでもなく、就職に関して全く自信が持てませんでした。
重い腰をあげてハローワークに通うようになりますが、どれもこれも自分にはできそうのない仕事ばかりで参りました。
それでもどうにかアルミ関係の工場と食品加工の工場の求人を見つけて、面接試験に臨むことになりました。
しかし、こんな私ですので、履歴書にこれと言って際立った点があるわけでもなく、死んだような目をして日々を生きてきましたから、面接官の方も特に私のことには興味はないようでした。
どこか淡々とした口調でしかたなく面接を進められているような感じを受けました。
アルミ工場はだめでしたが、食品加工所からは内定をいただいて、どうにか働けることになりました。
後から知ったことですが、ここは慢性的な人手不足で離職率も高いようでした。

給料も安いし、一日立ち仕事で体力も使います。
始終喚き散らしている性格のねじ曲がったおばちゃんもいて、とてもいい環境だとは言えませんが、私は仕事を選べるような人間でもないので我慢して働いています。
私のように、仕事を選ばなければどうにか生きていくことはできます。
仕事もないことはありません。
いつまでもアルバイトで生きていくわけにもいかないし、いつかは動かねばならないでしょうから就職するなら早いにこしたことはないでしょうね。
せめて20代のうちに動き出していたら、まだ人生が変わっていたのかなと思うこともあります。
でも、こうなってしまった以上、今の自分の人生で精一杯生きていくしかないのでしょうね。
年を取れば取るほど求人数は減るし、就職への気力もなくなって来ます。
私と似たような境遇の方がこの文章を読んでくださっているのなら、一日でも早く動き出されることをおすすめします。